猫の発情期はいつ?
猫は成熟すると発情期を迎えます。発情期はいつなのか、猫の発情期の行動を紹介し、猫の不妊手術について一緒に考えていきましょう。

猫の発情期はどの季節?
よく春や秋になると外で子猫をよく見かけるようになる、と聞いたことがあります。
メス猫の発情期は日照時間に影響を受け、1日の日照時間が13時間~14時間となると発情期を迎えます。
暖かい時期は食べ物も多く、子供を育てやすいので、本能的にその時期を選んでいると考えられます。
その中でも、春と晩夏~初秋は発情期のピークで、この時期に避妊していない外猫が子猫を生むことが多いので、春と秋は子猫を見かけることが多いのです。
猫が発情期を初めて迎えるのは
メス猫は生後6か月~初めての発情期を迎えます。
オス猫は少し遅く、生後7か月頃から発情期となりますが、オス猫は単独で発情することはなく、発情期を迎えたメス猫の声や匂いに反応して発情します。
発情期のメス猫の行動
ネス猫の発情期は期間としては約10日程度と言われています。
発情期は以下のように分けられ、それぞれで行動が少しずつ違います。
- 発情前期
- 発情期
- 発情後期
- 発情休止期
発情前期(1日~4日)
この時期は、普段よりやや活発となり、飼い主にひどく甘えたり、頭や首をこすりつける行動が増えてきます。
発情によりやや食欲が落ちる猫もいます。
発情期(4日~10日)
発情前期の行動は引き続いたままで、普段とは異なる大きな声で鳴くようになります。
発情期の猫の鳴き声は特徴的です。
しっぽの付け根あたりを触ると、おしりを高く上げるポーズをします。
また、オス猫へのアピールのためにトイレの際におしっこを周りに振り撒いたり、トイレとは違う場所でおしっこをしてしまう猫もいます。
室内飼いでもオス猫を求めて外へ出ようとすることがありますので、もし飼い猫が発情期を迎えている場合は脱走にはいつも以上に注意する必要があります。
発情後期(1日)
全く発情しなくなります。
発情期に交尾をしなかった場合、排卵が起こらなかった場合は、10日程度同じ状態が続き、再度発情前期を迎えます。
発情休止期
排卵し受精した場合は、妊娠期を迎えます。
排卵しなかった場合は、発情後期~同じ状態が続き再度妊娠前期となります。
発情期のオス猫の行動
オス猫はメス猫の声や匂いに反応して発情期を迎えます。
特徴的な行動は以下の通りです。
- 大声で鳴く
- スプレーする
- 外に出たがる
- 攻撃的になる
発情期を迎えたオス猫の鳴き声は非常に大きく、近所トラブルにもなりかねません。
また、スプレー行動で匂いが付いた家具や壁等は拭いただけではきれいに取れませんので、掃除も非常に大変です。
飼い猫が発情期を迎えてしまった場合
子猫だと思っていた飼い猫が聞いたことのない大声でなくなど発情期を迎えてしまった場合は、速やかに動物病院で不妊手術の相談をすることをお勧めします。
猫が発情している間は鳴き声やスプレー行動など飼い主は大変ですが、発情している猫も非常に心身ともに負担となっています。
発情期中の猫ですぐに不妊の手術をせずに一度発情期が終わるのを待つ場合もあるそうです。
手術の時期は動物病院の先生の判断となります。
飼い猫に不妊手術をさせるのはかわいそうなのか?
猫を人間の都合で不妊にすることについて疑問を持つ人も中にはいます。
また、手術の際は猫に全身麻酔をするので、身体的な負担を心配する人もいるでしょう。
ですが、私は飼い主として猫に不妊手術をさせるのは、むしろ猫のためだと思っています。
生殖器系の病気を防ぐことができる
メス猫の場合、不妊手術によって生殖器系の病気や乳腺腫瘍の発生率を低下させることができます。
一時的な全身麻酔のリスクと将来にわたる病気の発生リスク、どちらが重いでしょうか。
発情期のストレスから解放される
飼い猫の場合、発情期を迎えると心身ともに平常と異なりストレスを感じます。また、発情期は繰り返すので年に何度もそのストレスにさらされます。
不妊手術で発情期がなければ、猫はいつも同じように落ち着いて生活できます。
どちらが猫にとって幸せでしょうか。
また、スプレー行動や大声は飼い主にとっても大きなストレスです。
猫との暮らしを穏やかに送ることが幸せではないでしょうか。
望まない妊娠を避けることができる
メス猫が屋外に脱走してしまい、妊娠をした場合、生まれてきた子猫はおそらく複数匹です。
子猫たちをすべて飼うことができない場合、里親を探さなければなりません。
最悪の場合、殺処分ともなりかねません。
また、オス猫が脱走した場合は、外の野良猫のメス猫を妊娠させてしまっているかもしれません。
生まれてきた猫たちの命すべてに飼い主として責任を取ることができますか。
まとめ
猫の発情期の行動と、飼い猫の不妊手術について説明しました。
猫を飼っている皆さんは、猫が幸せに暮らすことを一番に考えていらっしゃると思います。
猫にとってストレスなく暮らすためには飼い主としてどうすべきか、考えてみてください。
